重要事項説明書の読み方
重要事項説明書は、ホームごとに自由に作成されるパンフレットとは違い、自治体ごとに定めた書式で記入されるもので、事業者やホームの概要から介護サービス内容、利用料、職員体制などの重要事項を一覧にしているものです。記載されている内容は共通していることが多いので、複数のホームの重要事項説明書を見比べることでそれぞれのホームの特色の違いを見つけることもできます。
重要事項説明書はホームごとに作成が義務付けられています。契約の際にはホームは書面にそって十分な説明をしなければなりません。そして利用者にはそれを証明する署名捺印が求められます。当然、1項目でも納得できない、よく分からないということがあれば署名捺印をするべきではありません。あとでトラブルにならないよう面倒がらずにできるだけ全ての項目に目を通し分からないことがあれば必ず質問するようにしましょう。
重要事項説明書は有料老人ホームの施設概要やサービス内容、約束事を事細かにまとめたものです。項目が多く小さい文字が並んでいるので、全て読むのは大変な労力が必要です。そのため、どうしても読むのが苦手な方は、介護サービス内容や入居・居住に必要な費用など知りたい情報にポイントを絞って読むのも良いでしょう。
重要事項説明書は早めに入手する
理想的には重要事項説明書はパンフレットを請求する際に一緒に貰っておくことをお勧めしますが、ホームによっては重要事項説明書は入居が具体的な検討段階に入らなければ出すことができないというところもあるでしょう。しかし、できるだけ早い段階で重要事項説明書に目を通し、見学の際に疑問が解決できれば、そのまま具体的に入居を進めるのか、それとも別のホームを探すのかスムーズな決断を出しやすくなるはずです。
入居施設探しでは、ホーム側が主導であってはなりません。重要事項説明書をあらかじめ入手し、質問と同時にどのようなホームを探しているのか直接伝えることも、無駄な労力を使わなくて済む方法の一つと言えるでしょう。